モジモジ君のブログ。みたいな。

はてなダイアリーから引っ越してきました。

Mr_Rancelot氏について

 Mr_Rancelot氏との最近のやり取りについて、彼の応答がまったく意味不明なので(面倒だが&簡単にだが)一通りやり取りの周辺を整理してみた。もう、ホントにくだらないので、経緯を知らない人は無視してください。

発端

 http://d.hatena.ne.jp/chazuke/20070618 に対して、僕が次のブクマコメントを残した。

いろいろと同感。普段だいたい通読してるからわざわざブクマしてなかったけど、ほとんどの全部の記事にブクマしたい気持ちをこめてここにブクマ。

 chazuke氏の記事については、早とちりと思われる誤解もあるけれども(例のekken氏のブクマへの誤解など)、書かれている内容の中には共感できることも多い。だから「いろいろと」同感。他の記事についても、異論があったとしても一読した上で一服考えさせられるようなことは多い。だから「全部の」記事にブクマしたい、とも述べた。普段ブクマしないのは、chazuke氏自身は隅っこでひっそりと日記をつけたい人だから、わざわざブクマして紹介する意味が本人にとってないから。また、資料として後で引用する、というような記事でもないので、こちらとしてもブクマする意味はない。ブクマした今回の記事について言えば、それでも賛意を示すブクマには励まされると書かれているので、その意味でブクマをしてみた。それだけ。

 これがRancelot氏にかかると、こうなる。

彼女の多くの記事に目を通していながらなお、そうした主観的表明に同意と賛意を示しておられるわけだから、彼の視点、彼の書く物も、テキストとしてどれほど倫理的な形式をとろうとも、論理の全方位性をあらかじめ放棄しているというコンテキストに沿って読み解かれてゆくべきものだと思う。
http://d.hatena.ne.jp/Mr_Rancelot/20070623/p1

つまり僕のコメントは、彼女の書いたことへの全面的で留保のない賛同であり、彼女の語ったことのすべてが文言どおりにmojimojiの意見でもあると解釈してよい、と。「いろいろと同意」は「すべてに同意」として解釈される。んな、アホな、である。

明示されない前提

 ただ、それでも、chazuke氏の記事の中に差別的なというか、そういう問題にすべき表現があり、それを僕が見落としていたのであれば、そのことに傷ついたという人が問題にする。そういうことはあるはずだと思う。「あなたは、chazuke氏のこの記事のこのコメントにも賛同されるのですか」と突きつけられるなら、それには答えるべきだろう。つまりは、僕は全般的でおおまかなものとは言え、chazuke氏の記事に支持を表明したのだから、それは気に入らぬという人から具体的な記述を踏み絵として突きつけられることは一向に構わない。むしろ、そういう可能性こそが希望なのだ。なので、上に紹介した23日の記事に先立つ19日の記事にコメントで質問した。>http://d.hatena.ne.jp/Mr_Rancelot/20070619/p1#c

 ここでのやりとり、Rancelot氏の考えていることがいまいち分からん。というより、明確に混乱しているように見える。つまり、彼は僕に文句は言っているだが、僕はその文句の根拠を尋ねている。それに対して答えてもいいし、あるいは「答えたくない」と述べてもいい。つまり、彼が思うとおりに、彼がしたいようにすればいい。ところが、彼が口にすることは、何か「mojimojiが賛同しているところの規則にのっとっている」というような言い方をするわけだ。もちろん、ここでは、僕が一体何に賛同しているとされているのかは、Rancelot氏だけが理解しており、それは明らかにされず、ただ、明示されずにどこかに前提されている。それは「いろいろと同意」を「すべてに同意」に摩り替えるような何かなのだが、ともかく、明示されずにRancelot氏の心の中に前提されている。

mojimoji 『何か勘違いされているようですが、Rancelot氏が書いていることが気に食わないので文句をいいに来たわけではないのですね。僕とは違う見解のようだから、その違いの根拠となっている具体的記述はどれだろう(それを読めば僕の見解も変わるかもしれない)と思ったので、教えてもらいにきただけです。それと、「揶揄」についても、僕はその手の揶揄については(そのとおりのものだとすれば)賛同する気がないので、やはり具体的な記述がどういうものなのか知りたいと思ったわけです。

まぁ、教えるつもりがないなら、それは仕方がないことなのでそれまでのことですが。』 (2007/06/19 23:01)

Mr_Rancelot 『chazukeさんの過去の言動をおおよそお目に通しておられるのであれば、見解の違うコメントを彼女が「ブログを汚す」とお考えになっておられることは承知しておられると思うのですが、mojimojiさんがどうしてchazukeさんに同意されながらなお、かようなことをなされているのか理解いたしかねます。
こうした齟齬も含めて、彼女は日記の個人性を表明されておられるわけですが、少なくともそれに同意なさっておられるmojimojiさんが、人それぞれ、以上の踏み込みをなされようとするのは筋違いであるように思います。』 (2007/06/20 08:23)

mojimoji 『chazuke氏が自分の日記の運営方針をそのように明示することについて反対しないというだけであって、すべての日記の運営方針がそうであるべきとの考えには賛成してないのですね(また、chazuke氏もそんなこと言ってないと思いますが)。/また、Rancelotさん、あなたは僕にIDトラックバックを送ってきてるわけですが、一体どういうつもりで僕がここを読むように仕向けた、のでしょうか?たとえば「嫌なら読まなければよい」は、(せめて)呼び止めもしない人が言うことでしょう。明らかにchazuke氏と違うふるまいをしているRancelot氏が、chazuke氏が要求して言う取り扱いと同じ取り扱いを要求するのは変です。』 (2007/06/20 08:52)

Mr_Rancelot 『僕はchazukeさんのおっしゃることに同意していないというだけのことです。その面、彼女の考えは尊重しますが、僕は彼女に同意ではありません。そこはあなたと立場が違います。
なお、嫌ならば読まなければよいとも僕は言っておりませんし、読むことと、書き込むことはまた別のものです。
また、chazukeさんのおっしゃることに同意なさっておられるあなたに、その同意の内容から外れるだけの対応をする必要はないと判断しているまでのことです。』 (2007/06/20 08:58)

 一体全体、僕がchazuke氏の何にどこまで同意したことにされているのやら。僕が同意したとされる具体的な内容について尋ねているのだが、それに答えないのは、「mojimojiが同意した内容から外れるだけの対応をする必要はないと判断している」からであるらしい。一体この人は何を言っているのか。

揶揄

 ただ、以上のRancelot氏の頓珍漢な応答とは関係なく、chazuke氏が述べたという「僕に子供がいないことを揶揄したことや、まったく文脈上関係ない部分から他者を嘲笑したこと」についてはやはり気になる。というわけで探してみた。どうもこの記事らしい。>http://d.hatena.ne.jp/chazuke/20060730

 1年前。しかも、その時期、自分のブログも休止してるしなぁ(休止している頃には、他人のブログもほとんど読んでいない)。読んでないよ。率直に。仮に日常的に読んでいたとしても、chazuke氏のところはコメント欄でやり取りが進んでても、わざわざ記事を開かない限りはそのまま流れてくようになってるからね。気づかないだろうね。まぁ、これも「通読」と書いた僕が悪いってことなんでしょうね。Rancelot氏の立場からすれば。きっと。で、改めて読んでみた。

Mr_Rancelot ……私はそれについて、ブックマークのコメントで、「少なくともおふたりについては謝罪をするべきではないか、それをしないのであればこういう人も親だというのをおぞましく思う」と書きました。……

chazuke 再び言葉の暴力をふるうわけですか。私が親である事をおぞましく思うと書くあなたの人間性はよくわかりました。/やはり私が見切った通りの方のようですね、「粘着」ではないと言いつつしている事は「粘着」そのものですよ。/私が親である事を批判するのは全く関係のない子供を持ち出してきてその子供を批判するのと同じだと
わからないのですね。子供を産み育てている人間にとって子供がどれほどかけがえのない存在かわからないからできるのでしょう。……

僕はこのコメント欄のやり取りについては、断然chazuke氏を支持するな。彼女がRancelot氏に対して行なっている揶揄は、直前にRancelot氏が「親」を引き合いに出して難癖つけたことに対応している。百歩譲って「同じ事やっちゃーおしめーよ」と言えば言えるけど、少なくともRancelot氏が自分を棚上げにして言う資格はなかろう。

 ついでに、このコメント欄で誤解されているekken氏については、まぁ、chazuke氏の誤解だろうね。謝った方がよいと思うが、それについては最近謝ったらしい。そういう謝り方でよいのかまでは知らない。ただ、それはekken氏とchazuke氏の問題で、当人たちが納得されているならそれでいいように思う。ただ、そのことと、↑のRancelot氏の暴言とは関係がない。なんというか、自分の暴言を棚に上げてekken氏への謝罪をRancelot氏が口にするのは、論点ずらしにしか見えない。

党派性

 また、Rancelot氏は、最新の記事の中で、このように述べている。

彼女のそうした矛盾、言動は珍しいことではなく、多くの人が指摘していることだが、同時に彼女の気に入らないものをタマネギ頭と評すなど、罵倒と決め付けに満ちている。それよりもむしろ重要なのは、そうした彼女のキャラクターが比較的抑制された場面においても、たとえば専業主婦批判者の内面の憶測からのみ批判するような、主観と事実の境界が曖昧な、論理構成をなしている点であり、それが気風の良さとして共感的な読者には生じている。

そうした党派的なものとして読めば、まさしく彼女の言うとおり主観的な日記として処理するのであれば、法的な意味における名誉毀損、侮辱の問題は別にして、ありえるスタイルではあるのだが、それを是とするのであれば、少なくとも自分が共感し得ない意見の表明についても、それをあるがままに是としなければ、論理的な一貫性は損なわれるだろう。

 興味深いのは、このRancelot氏自身の記述そのものが、chazuke氏の書いたものに何らかの形で共感を寄せる者たちの「内面を憶測からのみ批判するような、主観と事実の境界が曖昧な、論理構成をなしている」そのものの文章である、という点である。そして、chazuke氏に何らかの形で共感を寄せる者をすべて「党派性」*1という一語で括ってしまえるのは、事実がそうであるからというよりは、彼自身の認識枠組みが最初からそうなのであり、つまりはそこには党派性があるのではなく、彼がそこに党派性を見ているのである。そして、それ以外のもの──差異および差異の可能性──は全然見えていないのである。Rancelot氏が批判しているのは、鏡に映った彼自身、ということであろう。

回顧

 ついでに、僕個人とのRancelotさんとの過去のやりとりは以下のとおり。今回の件での頓珍漢な応答とダブる。
 http://d.hatena.ne.jp/mojimoji/20060328/p1
 http://d.hatena.ne.jp/Mr_Rancelot/20060329/p1
 http://d.hatena.ne.jp/mojimoji/20060329/p1
 http://d.hatena.ne.jp/Mr_Rancelot/20060329/p3
 http://d.hatena.ne.jp/mojimoji/20060329/p2

 まぁ、疲れたので、この辺でオシマイ。

*1:その語の意味も曖昧なものだが。