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見出しチェック@『世界』『地平』2025年6月号

 毎日のニュースを追いかけるより一歩引いて、時事的なトピックについてある程度まとまった専門家の知見を読みたいな、というときであれば、今でも雑誌媒体は結構使えるなぁと思う。特に、自分が専門ではない分野についての情報がほしいとき。そんなこともあり、岩波の『世界』と去年創刊した『地平』を定期購読してる。

 とはいえ、正直全部は読みきれてない。まぁ、届いたときにざっと見て、必要なときに引っ張り出して、ということができればだいぶ違うし、そういう使い方でいいんだろうけど、でもまぁ「読んでレビュー」は重たいのよね。やりたいやりたいと思いつつ、どんどん先延ばしになっている。

 というのがもったいないので、とりあえず見出しだけをレビューして、あれ読みたい、これ読もう、というだけの記事をあげておくことにしました。一応Amazonリンクつけておきますが、できれば書店で買う人や定期購読する人が増えるといいな、と思ってます。というわけで、とりあえず最新号。

 

 

世界2025年6月号

 まずは『世界』の「特集1 科学と政治」。佳境にさしかかっている学術会議解体法案関係で、隠岐さや香・松村一志の対談と山極元会長のインタビュー。「特集2 老いる社会」は「就職氷河期世代の老後」「インフラ老朽化」が気になる。

 磯崎典世「韓国政治と「民主主義の後退」」。「民主主義の後退」に「」がついていることに示唆されているように、嫌韓厨が偏見に基づいて韓国政治を腐す話ではなく、「民主的に選出された代表が、民主的制度を使って民主主義を内から破壊する」に至った一連の過程を韓国の政治学者たちが批判的・反省的に論じている「後退」についての話である点に注意。これを1987年の民主制への転換以後の動きを踏まえつつ論じている。

 その他、服部倫卓のロシアの戦争経済の論考、鈴木啓之「ネタニヤフ政権の延命策」、新連載の吉田千亜「原発事故 検証の空白」。


地平2025年6月号

 なんといっても「特集1 軍事費の研究」は、財政、憲法、歴史等々から多面的にアプローチしていて、すごくおもしろそう。「特集2 性被害と裁判」の記事もどれも興味深いが、辛淑玉×仁藤夢乃の対談は必読と思われる(耳の痛い話も多いが)。さらに「特集3 トランプ政治への反撃」。

 特集が3つってすごいよね。それだけ課題が多い(悪い意味で)、ということでもあろうか。問題山積。

 小林美希「ルポ イバラキ──民主主義以前。」が最終回。これいままで全然読めてないのだけど、最終回だけちょっと読んだが、おもしろそう。書籍化されるらしいので、少し予習しておきたい。

 

 

おわりに

 当たり前ですが、ここに紹介してない記事が興味をひかなかったわけではありません。予想はしてたけど、興味深いものを挙げていくと、必然的にほとんど全部あげちゃうことになるんですよ(笑)。なので、ここで見出し挙げて紹介するのは、断腸の思いで絞っております。

 『地平』は1年間定期購読してきましたが、当然、継続します。もともと『世界』の編集長だった人が独立して作った出版社&雑誌なので、ものすごく気合いが入ってます。おすすめです。両方定期購読はなかなか大変かもしれませんが、ここはいっちょ奮発する値打ちはあります。