考える場所として確保された領域で思考停止する人たち

　「http://d.hatena.ne.jp/Mr_Rancelot/20060329/p3」をいただいた。即答しておく。

…読んだが、結局、id:mojimoji氏の「これは僕の勝手な想像だけど、しかし、かなり当たっていると思うけど、キーワード登録の動機はrir6氏をイジろうと考えたことにあり、イジられるrir6氏の反応を見てたのしもうとするところにあったんだろう。」という想像であり、キーワード設定の一定の基準を示すでもなく、具体的な問題を指摘しているでもなく、特定の個人の内面を憶測しているようだ。

　憶測がどこに成り立っているかを見ないからこういうことを呑気に言っていられる。「キーワードを登録する積極的理由を示す人が誰もいない」という事実があるからこそ、このような憶測を主張する余地が有るわけだ。二度までして出てこないから確実だろう。この人たちは、キーワード登録をすることの積極的理由なんて考えたことがない。そして、何が起こりうるかについて危惧したことがない。「本人の承諾」があり、「悪い理由」がないところでは何をやってもよいと考える亡者のような連中であると。
　やってはいけない理由がない場所とは、自分の頭で考えた理由に基づいて行為してよい場所なのであって、何も考えないで行為すべき場所というわけではない。本人の承諾がある場所は、自分の頭で考えた理由に基づいて行為することを許された場所なのであって、何も考えないで行為すべき場所というわけではない。「承認」や「禁止」とは、そこで考えて良い、考えて答えを出すこと、そこで間違うこと、それを許された領域を区切るためにある。思考停止すべき場所を示すものではない。だからそこにおける行為には、そのようにした何か積極的理由があるのでなければならない。積極的理由なく、ただ禁止されてないという理由だけで何かをしでかす奴は、ただのアホである。