国会議事録を読もう・言葉への信頼を取り戻せ
「マニフェストは商品仕様書ではない - 「白紙委任」こそ選挙の真実@世に倦む日々」はここ最近の私たちがついつい忘れがちであったことを思い出させてくれた。幾つか異論はあるが、次の部分にはピーーンと来るものがあった。
本当に評価し判断しなければならないのは、その政党がこの二年間に何をやってきたか、党首や幹部が何を発言してきたか、汚職や非行で議員が逮捕されなかったのか、外国との関係はうまくやったのか、そういう過去の政治実績である。
マニフェストなんか読むな。読むべきは国会議事録だ。今回の選挙は「ブログ選挙」などと言われているが、単に情報を発信する、交換するだけでは意味がない。僕らは僕たちが政治だと思っているものについて語っているが、それではいけない。僕らは現実に行われている政治について語らなければならない。そして、それは僕らの手に入るところにある。
ちなみに、thessalonikeさんは<過去を評価しなければならない以上、民主党に一度やらせてみないと本当の民主的な選挙にはならない>という意味のことを言っているが*1、それは違うと思う。*2野党は野党としてやれる実績=批判という大事な仕事がある。僕らの選んだ政権が間違ったと気づいたときに、どこまで戻ってやり直せばよいのか、そのアイデアを与えてくれるのが野党が行う批判なのだ。それは、僕ら有権者が拾い上げなければ何の意味もない。ただのインクのシミ、ただの電子のゴミに過ぎない。しかし、僕らが真剣にそれを取り上げるならば、世界を変える武器にもなりえる。
実は、ここ最近、暇さえあれば議事録を読んでいる。これがおもしろくてたまらない。全部読むのはもとより無理だけど、たとえば気になる争点について誰がどんな発言をしているのか調べてみよう。あるいは、あなたの選挙区の候補者が元議員であるなら、過去にどんな発言をしているのかを調べよう。キーワードで検索すれば一発だ。驚くほど簡単だから是非試してみてほしい。そして、面白い発言を見つけたら、自分の知識や専門性を動員して真剣に批判してみる。また、とてもよい発言を拾い上げて紹介してみる。「こいつ、こんなこといってるぜ」なんて突っ込みを入れたり、それにまた別の人がつっこんだり、なんてコミュニケーションが行われるなら、ブログは間違いなく僕らの政治を良いほうに変えていくはずだ。*3
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