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モジモジ君のブログ。みたいな。

はてなダイアリーから引っ越してきました。

aozora21氏へ

 http://d.hatena.ne.jp/aozora21/20070624/1182687859

 前半については、こちらの書いた意図についていろいろと誤解されていることもあるけれど、それぞれのところで結論として述べられていることには特に反対しないので、特に訂正しない。最後の「このお気持ちは」以降については、僕とはハッキリと考え方が違うので、その点に触れておく。*1

踏み越えない一線があるのはお互い様

でも、私はあのような罵倒表現はしないしあのような揶揄の仕方はしないのです。全く同じことをしているのに批判しているのなら矛盾ですが、違う表現をしているのはそれなりに理由があり、気をつけていることでもあるのです。

 第一。aozora21さんがつけたブクマ・コメントは、chazuke氏に対する罵倒であると、僕は思う。人が何かを言うなら、それがどれほど馬鹿げた言葉であろうとも、それはその人なりの必然性や合理性の中から出てくる言葉だ*2。それは、内容と形式を分けて理解しろ、ということではない。形式はそれ自体内容でもある、ということだ。怒りの言葉を「余計なもの」として勝手に切り離そうとするのは、それ自体、罵倒そのものだと僕は思う。人から、怒る権利を奪うものだと思う。振り返ってみて、そうは思いませんか?

 第二。chazuke氏は、自分が怒りたい、怒るべきだと思うから怒るし、腹がたったから罵倒する、そのように自分自身を原因として、何かをやる。個々の行為の是非とは別に、自分の行為の理由付けとして潔いやり方だと思う。他方で、「相手が罵倒してきたから、罵倒で返す」などという理屈をこねたがる人たちがいるわけで、僕から見れば、こちらの方がよほど酷い連中だな、と思う*3。罵倒されても、罵倒したいと思わなければやらなければいい。したければするだろう。我慢したいなら我慢することもある。しかし、いずれにせよ、やるならば、相手のせいにせずに自分の責任で言えばいいのに、と思う。自分がそうしたい、そうすべきだと思ったからそうするのだ、と。chazuke氏の言動を丁寧に辿ると、そのような一線を忠実に守ろうとしているように見える。「人を手段として使うな、目的として扱え」というのは、こういうことではないか。その意味で、「あのような罵倒表現はしないしあのような揶揄の仕方はしないのです」とは、chazuke氏の側でも同じように言いたいことでしょう。

 つまり、aozora21さんが言っていることは、常に相手の言い分でもあるのだ、ということ。で、繰り返すけど、罵倒や裁きの問題は、このように反転可能な構図の中で考えなければ、どれほど誠実さを装おうとも、一方的な断罪の形式を取ることになってしまう。chazuke氏の言動を注意深く見てみると、そのような形式を取ることだけはすまいと、ハッキリ意識しているのではないかと僕は思いますけどね。むしろ僕は、それを見習いたい、と思ったくらい。

裁かれながら裁く/裁きを拒否しながら裁く

けれども「対話を諦めたはずの連中」は諦める必然は全くないと思います。そしてmojimojiさんはこれからもchazukeさんを擁護し応援し続ければいいのだと思います。

 人は、誤りうる。その上で、誤りうる人が人を裁くときに最低限行なうべきことは、裁くことそのものが裁かれることに開くことではないのか*4。それをするためには、相手が反応してきたときに無視するのではなく、どれほど馬鹿げた応答であろうとともかく申し開きをすることでしょう。「ずらす」、「かみあわせない」などというのは、裁かれることを逃れつつ一方的に裁こうとするふるまいである点で、愚かな応答をするより数段低劣だと述べておく。「対話を諦めたはずの連中が諦めない」とは、そういうことだ。「私の意見は違う」と言いたいなら、裁かれることなく裁くことを人はしてはよいのだと、ハッキリとおっしゃればよいのではないか。(まぁ、実際にそのような語り方をしているのは、aozora21氏ではなく、Rancelot氏であるので、念のため。)

 それはchazuke氏のことではないかと、ブログだからと斜め読みしかしない連中が言いそうなので、先回りして言っておくことにする。chazuke氏は、リンクもトラックバックもせずに、誰彼について思ったことを書く。しかし、どういう経緯であれその記述を認めて誰かが反応してくれば、それに対する応答はすると明言しており、実際これまでもしてきた。彼女はただ、わざわざ相手が読むように仕向けて対話を開始しようとはしなかっただけであり、人を裁くときに、裁かれることを閉じていない。この一点だけでも、Rancelot氏のふるまいとchazuke氏のふるまいには天地ほども開きがあると思いますがね。


 これらの点については、「いろんな意見がある」というようなボカした応答ならいりません。性急に何か答えを言え、とも言いません。ただ、何か返す気があるなら、問いとして受け止める価値があるものと考えたかどうかだけを知りたいと思う。

*1:いい加減に、chazuke氏の名前を度々取り上げるのはそろそろやめたいのだが(本人、ひっそり書きたい人だし)、この点は放置しておくとまた面倒くさそうなので言及しておく。chazuke氏には、申し訳ない。そろそろ終わろうと思うのでご容赦ください。

*2:その線で言うならば、僕の立場からRancelot氏のふるまいについて述べるとすれば、「嘘吐き」と言うのではなく単に「愚か」と言うべきなのでしょうね。

*3:このような理屈をこねる人が実に多い。まぁ、昔には僕自身もそのように考えていたこともあり、その意味では幼い頃のバカさ加減に我ながら恥じ入るわけだけど。

*4:裁きに留保さえつければいい、などと考えるド阿呆もいるようだけれど、裁かれた側にとっては留保があろうとなかろうと、「実際に」再審に付されるまでは断罪されているのと同じこと。再審を否定した「留保」など、断罪と何も変わらん。