モジモジ君のブログ。みたいな。

はてなダイアリーから引っ越してきました。

多様性は事実であり、価値ではない

 昨晩あげた「<アンチであること>は本質でありうるか - モジモジ君の日記。みたいな。」に対して「「本質」という概念そのものを無効化する戦術 - 想像力はベッドルームと路上から」というお返事が戻ってきた。この中で、特に次の一文が、このところ僕が疑問に思っている点である。

僕が社会において最も重要だと考えるのは、「どれだけの選択肢を確保できるか」という視点です。その選択の是非は問いません。

 模範的なリベラルにおいて多様性はほとんど必ず守られるべき価値として提示されるのだけれど、僕はそこには誤解、少なくとも詰められてないところがあると思う。

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<アンチであること>は本質でありうるか

かつて左翼が既存のシステムに対抗して生み出した戦術や表現の中には、それこそ「そこでしか生み出せなかった美/快楽」が存在しているのだと思います。68年のパリ五月革命然り。ウッドストック然り。セカンド・サマー・オブ・ラブ然り。

アビー・ホフマンやKLFの痛快さは、それこそ彼らが対抗する「権威」や「権力」があってこそ際立つものです。そうした文化に触れる機会をつくること、そうした視座を失わないことこそ、「左翼」に求められていることではないかと思います。
足りないのはKLFとアビー・ホフマンなんじゃないの? - 想像力はベッドルームと路上から

 「2006-03-20 - モジモジ君の日記。みたいな。」関連。このあたりは考えどころだと思ってる。

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