モジモジ君のブログ。みたいな。

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新自由主義者なら教員免許更新制には反対すべき

 教員免許更新制が取りざたされているけれども、こんなものに賛成している輩は「新自由主義者」ではない、と言っておく。たとえば『資本主義と自由』(品切れ中)などを読めば書いてるけれども、ミルトン・フリードマン*1は、医師免許制にさえ反対している。政府ではなく、市場に認定させよ、というのが新自由主義の主張のはずだ。

 最低でも、民間企業が運営する認定試験を全部容認した上で、どこの認定試験でもいいから一つ持っていれば学校で働ける、という制度にするべきだ(ハイエク*2の通貨発行自由化論を想起せよ)。それでこそ「新自由主義」である。

 教員免許更新制に反対していない論者は(賛成していない、ではない、明示的に反対しなければならないはずだ)、新自由主義者でさえない。市場を信頼していないのだから。新保守主義に迎合する、ただの裏切り者(新自由主義にとっての)である。


 ただし、以上は、新自由主義者が、口で言うほどに市場を信頼しているのかどうかの試金石がここにある、という話。私個人の政治信条とはまったく何の関係もないし、以上の内容を個人的に支持したりもしない。

*1:新自由主義の教祖みたいな人。

*2:フリードマンとは大分毛色は違うが、やはり新自由主義の大御所とされる人。