モジモジ君のブログ。みたいな。

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「怒号が飛び交った」について

 長居公園での行政代執行に関連して、SiteBites Blogさんところで言及されている「怒号が飛び交った」について。とりあえず、僕の見ている前で、こういうことがあった、ということだけ報告しておきたい。
 支援者と野宿当事者の方はずっと囲まれながら座り込みをしていたので、昼前になるとトイレに行きたくなる人も出てきたらしく、ちょこちょこと市職員の囲みの外に行く人が出ていた。その人たちがトイレから戻ってくると、市職員や警備員たちはもちろん止めようとする(そんな権限はないはずだけど)。で、多分同様にトイレに出かけたりしてた人だと思うのだけど、走って囲みの内側に入ろうとした若い男性に、だれかが足をかけたらしく、物凄い勢いで転倒した。もちろん、足をかけた瞬間そのものを見てたわけではない(そんなものを目撃することは、普通ない)。ボーっと見ていたら、駆けてきた男性の体が吹っ飛んで跳ねたのを2mくらい離れたところで見てた。なんでもなくてあんな転び方はしないだろうとは思う。当然、転ばされたその人が、「今足かけたん誰じゃあ」(てな感じだったと思うが)と怒った。周りは「挑発に乗るな」と諌めた。そんな場面があった。
 他にも、表のテレビカメラに写るところでは「警告します」うんぬんと、定型文を読むだけなのだが、舞台裏のカメラに見えないところでは「押すなっちゅーとろーが、こんボケがぁ!」みたいな口の利き方を、普通にしてた。表では体を入れて通せんぼする感じだとすると、裏では普通に体をぶつけてくるとか。見えないところでは、言葉もふるまいも全体的に手荒い。野宿者側からも厳しい言葉は出るものの、身体的な暴力という意味では徹底して抑制されている。むしろ怖いのは行政側だ。それが見られさえしないならば、基本的には何でもアリだと考えているフシがある。「(座り込めなくても)公園まで来て見守ってくれるだけでも心強い、ありがたい」というのは、本当によく分かる。