モジモジ君のブログ。みたいな。

はてなダイアリーから引っ越してきました。

イスラエル筆頭副首相兼外務大臣が来日

 表題のとおりです。昨日17日および本日18日の日程で、イスラエル筆頭副首相兼外務大臣が来日のツィピ・リブニ氏が来日しています。当然日本政府の首脳とも会合が持たれ、日本政府がこの問題に対して重大な(そして決して望ましくない)関与を進めようとしています。詳細は次のリンク先に。パレスチナ情報センターが、緊急の特集ページを開設しています。

http://palestine-heiwa.org/feature/oda/

 以前にもあったことなのかどうかわからないのですが、少なくとも僕の記憶にはないのですが、今回、日本の外務省がわざわざ先方の要人を招聘しているんですね。こちらの段取りはあらかたできていて、イスラエル側の確認を取り、今国会で予算に盛り込むつもりなのでしょうか。だとすれば、これから1、2ヶ月の間の短期的な活動が必要とされる事案です。

 「パレスチナ側の利益にもなるんだろうからいいじゃないか」と言う人がいるかもしれません。そういう人は、紹介したリンク先の文章をそれぞれ読んでもらったらいいと思いますが、とりあえずいくつか簡単に指摘しておきます。
 まず、今回のイスラエル外相の招聘にあたり、パレスチナ側の代表は招聘されていないということです。双方の見解に配慮しようという姿勢ではなく、最初からイスラエル側により強く配慮した計画であることは明白です。
 占領という事実を将来も容認するのか、それともそれについては容認できないのか、それを明確にしない限り、パレスチナに関与すべきではありません。そうでない限り、パレスチナ側から信頼を得ることは絶対にできないでしょう。表立って占領反対を掲げればイスラエル側の信頼を得られないというのであれば、そのような状況なら援助が可能な状況ではないことを認めるのと同じです。「当面何もしない」ことの方がまだしもマシだと言うべきでしょう。