モジモジ君のブログ。みたいな。

はてなダイアリーから引っ越してきました。

議論をしない民主主義は民主主義ではない

民主主義の本質は、議論である。投票ではない。議論をするから民主主義なのである。議論をしないなら、それは独裁だ。

今回国会議事録を読もうと呼びかけて、その前後から僕自身もイロイロ関心のあるところを読み進めていったのだが、一番驚いたのは、小泉政権がいかに国会審議を軽視しているか、ということだ。実にヒドイ。

ヒドイ、というのは、以前からしばしば目にする小泉の答弁で知ってはいたが、しかし、議事録を読んでみるとあんなレベルでは済まないことが徐々に分かってきた。読んだのは主に郵政民営化障害者自立支援法*1の審議。


障害者自立支援法http://d.hatena.ne.jp/mojimoji/20050904/p1
郵政民営化法案:http://d.hatena.ne.jp/mojimoji/20050821/p2


小泉だけではない。竹中大臣にしても尾辻厚労大臣にしても、答弁はまったく答弁になっておらず、質疑は事実上無視である。厚労委員会なんて、与党理事がゼロなんて状態で審議を進めたりしており、そもそも小泉政権の体質として骨の髄までしみこんだ習い性が「審議軽視」である。民主主義の根幹を揺るがすものだ。


政策が分かるとか分からないとかはとりあえず措く。どんなにすばらしい法案でも(それは決してすばらしい法案などではないことは確信を持っているが、仮にすばらしいものだと仮定しても)、国会審議をおろそかにする政権を承認してよいものだろうか。まして、人に痛みを我慢せよと要求する政権が。まぁ、そもそも、政府が国民に痛みを我慢せよと言うこと自体が論外なのではあるが。

*1:何度も言うが、実態は自立「阻害」法であり、「自殺」支援法。