モジモジ君のブログ。みたいな。

はてなダイアリーから引っ越してきました。

アクチュアリズム?

 菊地夏野「フェミニズムと「売買春」論の再検討───「自由意志対強制」の神話」を複写依頼。名前でググッてみたら、こんな言及を発見。買売春の話とは関係ないけど、最近のエントリとも関連する現代の社会運動についての言及。上野千鶴子氏の発言と菊地夏野さんの批判にはちょっと興味あり。

◇ アクチュアリズムって何だろう@試行空間
http://d.hatena.ne.jp/gyodaikt/20040218

 僕なんか思いっきりアクチュアリズム肯定派ということになるんだろうけど、不思議なことに「右派の「リアリズム」と同じように、僕には左派の「アクチュアリズム」にも距離をとっておきたい。でないと、アクチュアリズムの名のもとに「リアリズム的動員体制」と(構造的には)大差ない「お祭り」的アクティヴィズムがヘンな形で流用されてしまうから。」という感覚も分かる。

 ただ、街頭に出ない人の大半は、運動の不毛さなんかより、単に面倒くさい=責任放棄である、ということが本音であるから、まずはその最も安易で怠惰な場所から引きずり出すために「街頭に出る方がエライ」と言い切ってしまうべきだと思う。いわば、街頭に出るためのコストは、将来誰にも渡されることのない供託みたいなもんだ。「なんかしなくちゃとは思うけど、何したらいいかわからないんだよ!」という人が自分のその在り様を認めて欲しいなら、何をすべきか分かっていたなら払っていたであろうコストを支払って見せることによって自分の在り方を証明すること。こういうことを要求しないと、みんな私生活の中に逃げ散ってしまう。人間って不毛な仕事は嫌なものだから、不毛だと感じるなら、不毛ではない別のあり方を知恵を絞って考えるでしょう。そのために、半ば義務的に不毛な街頭に誘導する。そんな感じかなぁ。僕としては。