モジモジ君のブログ。みたいな。

はてなダイアリーから引っ越してきました。

2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

尊厳死を容認する可能性を真面目に考える

個々に異なっている状況を頭に置いている人同士が議論していては、噛み合わない議論になるのも致し方ない。ALSに即して議論すれば、「ALSばかりが問題ではない」というのももっともだ。ただ、それを言うなら、「ALSについては尊厳死は問題にならな…

匿名の「ウォッチャー」氏へ

※ 【追記】は、↑の記事に分離しました。 春野ことりさんのブログのコメント欄に次のような書き込みをした人物がいる。落胆した。すぐに出てきて謝罪してほしい。>ウォッチャー氏

匿名の「ウォッチャー」氏へ【追記】

ウォッチャー氏へ。まーだ愚にもつかない言い訳をことりさんのブログにコメントしてますが。あなたが誰なのか、だいたい見当つきました。てゆーか、最初から一人しか思いつきませんでしたが。一回なら筆が滑ったのも分かりますが、よくもまぁ、二度もそんな…

Locked-inの二つのイメージ

TLSについては、まだまだわからないことだらけで・・@What’s ALS for me ? ajisunさんのこのメッセージも「それは特殊なケース」と切り捨てる医療者は多いんじゃないかと思う。なので、僕の思うところを一つ、付け加えておきたい。問題は、医療と経済に…

ロックトインを「地獄」と呼ぶことについて

丁寧な議論をする前に、一つ確認しておきたいことがある。 id:ajisunさんのお母さんは、いわゆるロックトインした状態*1で、既に何年も経過している。id:dojinさんもお会いしたことがあるそうだが、僕も最近お邪魔させてもらって、ご挨拶申し上げた。安らか…

天国へのビザはいらない──尊厳ある生こそを求める

「天国へのビザ」という内科医の方(春野ことりさん)が開設しているブログがある。先日偶然見つけてしまい、大変ショックを受けて哀しい気持ちになった。と同時に、この悲しみはこの社会ではそう簡単に理解されないだろうことも知っているし、ことりさんと…

「勝ち組」が「勝ち組」に向けて語る

赤木論文は、「負け組⇒勝ち組」のメッセージ。このメッセージに対して応答するとは、二つの応答が必要だと考える。一つは「勝ち組⇒負け組」で、それが「「勝ち組」からの応答──赤木論文を検討する」。いろいろブックマーク・コメントをお寄せいただいてます…

東京都知事選と「名護で考える」

とかく選挙となると「まずは勝つことが大事」、「勝たねば意味がない」という決まり文句の陰で、劣勢な候補への攻撃が加えられることが少なくない。今回の東京都知事選においては、共産党・吉田万三氏に対して同様の、そして度を越した非難が加えられている…

「勝ち組」からの応答──赤木論文を検討する

正直、これできちんとした応答になっているのか自信はない。ないけれども、素通りもできないので考えたことを書いてみる。赤木智弘(id:ClossOver)「「丸山眞男」をひっぱたきたい」について。

赤木さんへの一年遅れの応答──論座論文の検討へ向けて

一年前の「問題は「金」という言葉が有するイメージ@深夜のシマネコ読書録」という記事*1。この記事に対してごくごく短い記事をTBした。さらにこれについては「団塊世代ハ神聖ニシテ犯スヘカラス@深夜のシマネコ読書録」という記事の中で、次のように応…

尊厳死を考えなおすためのまとめリンク

はてな内の記事を集めたモノ。思いついたら追記します。

尊厳死言説を懐疑する(3)──尊厳死を選ぶ人は本当に選べているのか

前回は「経済的理由によって死に追い込まれる人がいる」という話をした。これは比較的分かりやすい。しかし、人工呼吸器や人工透析を導入するのを嫌がる理由は、「医療や介護に金がかかるから(=家族の負担になるから)」というだけではない。実際、そうし…

尊厳死言説を懐疑する(2)──医療経済的観点の欠如

「死にたいと思う人が死を選ぶ、それのどこが悪いのか」。尊厳死に賛成する人たちの多くが口にすることは、だいたいこんなところだ。しかし、これほど簡単明瞭な話だとも思えないので、賛成の人たちにいつもいろんな質問をするのだが、そうやって聞いて回っ…

日本尊厳死協会は一度頭を冷やして出直せ

※ 「日本尊厳死協会」で検索してきた方へ。このブログで、尊厳死について最近書かれた記事は「まとめ」に整理されています。そちらもどーぞご覧下さい。(07/03/28) ただALSの場合は、現時点で根本的な治療法がないため診断時点では不治としたが、末期につ…

トラフィッキング(人身売買)について

トラフィッキング(trafficking)というのは、特に人身売買に関わる不正取引のこと。現在でもこうした人身売買は非常に大きな規模で行われており*1、国際的にも大きな人権問題として取扱われている。で、その手口なんだけれども、「直接暴力で拉致して、閉じ…

従軍慰安婦問題──河野談話を再確認する

従軍慰安婦問題に関連して、安倍首相が予算委員会でおかしな発言をしているらしい。少し整理しよう。 安倍晋三首相は5日午前の参院予算委員会で、米下院に提出された慰安婦問題をめぐる対日非難決議案について、「決議案は客観的事実に基づいていない。決議…

従軍慰安婦問題──何が問題なのか

広義の狭義のと、安倍がこの問題についてロクに知らないのがよくわかる。手元に資料がないので大雑把になるが、従軍慰安婦問題の何が問題なのか、簡単に整理してみる。

尊厳死言説を懐疑する(1)──リビング・ウィルにインフォームド・コンセントはない

昨日(3月3日)、尊厳死と医療を考える集会「尊厳死ってなに?」@大宮に参加してきた。シンポジストのajisunさんからもレポートが出ている。>大宮@尊厳死ってなに? この問題については(も)論点が多岐にわたるので、一つずつ取り上げていきたい。今回は…

赤ちゃんポストのその先=里親を考える

『赤ちゃんポスト』政府首脳横やりの波紋@東京新聞 あちこちで話題になっている*1。 先に僕の立場を言えば、赤ちゃんポストには断固賛成。というより、反対する意味が分からない。生まれることがすべての始まりなのだから、産むことはそれだけで完結した絶…

大阪市長の法感覚──住民基本台帳法>憲法

野宿者問題のまとめに「あと一つ書きたいことあるけど」と書いてたのがこの件についてでした。分からないことが幾つかあったので伸び伸びになってたのだけど、事態が緊迫しているので、雑ですが記事を書きます。状況は釜パト活動日誌にて、ほぼリアルタイム…