モジモジ君のブログ。みたいな。

はてなダイアリーから引っ越してきました。

鄭玹汀「SEALDsについて」を巡って

 まずは、関連リンクの整理。

 僕としては、鄭玹汀氏の批判は的を射たものであり、SEALDsのみならず、日本全体で受け止めるべき大事な論点を提起するものと考えています。その点について、高橋若木氏による鄭玹汀氏への反論を検討しながら、考えを述べてみたいと思います。

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汚染水とストロンチウム ~ 2015.04.06参議院復興特別委員会 山本太郎議員質疑

 汚染水とストロンチウムに関する国会質疑です。序盤は答弁者(糟谷敏秀、資源エネルギー庁廃炉・汚染水特別対策監)ののらりくらり話法でイライラさせられますが、わずか10分の質疑の中でも山本議員はいくつか大事なしっぽを捕まえています。明らかになったことの要点は以下のとおりです。*1

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財政と民主主義 ~ 神野直彦『財政のしくみがわかる本』より

 神野直彦『財政のしくみがわかる本』を読み返していたら、郵政民営化に関連しておもしろい記述があったので、紹介したいと思います。あの郵政解散の喧噪から、今年で10年になるのですね。

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刑訴法改悪法案、国会へ ~ 2015.03.26参議院内閣委員会 山本太郎議員質疑

 以前から「やばいやばい」と言われていた刑事訴訟法改正法案が3月13日に閣議決定され、今国会に上程されているようです。この件について、去る3月26日に山本太郎参議院議員(生活の党と山本太郎となかまたち)の質疑がありました。見ると、これがまた改めてやばい。いくつか補足情報を加えて、紹介したいと思います。

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憲法を根本から問い直す対話 ~ 高橋哲哉&岡野八代『憲法のポリティカ』

 憲法96条改正論議や解釈改憲という暴挙に象徴されるように、為政者自身が憲法的価値をまったく尊重しない。そんな異常な時代に、哲学者・高橋哲哉と政治学者・岡野八代が「憲法」をめぐって対話する。これは読まないわけにはいかないでしょう、という企画ですね。

憲法のポリティカ―哲学者と政治学者の対話

憲法のポリティカ―哲学者と政治学者の対話

 まずは内容紹介からしておきますと、全体は三部構成で、安倍政権下の現状を批判していく第一部、そこから憲法論を深めていく第二部、そして(安倍政権批判を超えて)さまざまな思想的課題に挑む第三部、という流れになっています。
 話題は多岐にわたるのではありますが、憲法をめぐる中心的な論点として二つを拾えるかと思います。一つが9条。いま一つが天皇制。それぞれ整理してみたいと思います。

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