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民主党について危惧すること

 社民や共産って、どこかズレたところにイライラすることはありつつも、ある程度多数党でないと頼りないということがありつつも、それでも民主を支持しよう、とは思い切れない。というのは、社民や共産の場合、たとえ腐っていても、「人が住む場所に爆弾降らせながら、自分の医療やら年金やらの心配してんのは筋が通らんよな」ということは弁えているように思うからだ。つまり、社会保障の問題と、平和と民主主義の問題が、きちんとセットで扱われている。切り離されない。──ある種の人たちには、こういう態度が教条主義的にしか見えないのかもしれないが、しかし、繰り返すけど、「人が住む場所に爆弾降らせながら、自分の医療やら年金やらの心配する」という態度で、本当にいいと思えるだろうか。僕には頭おかしいとしか思えないが。*1

 民主党の右派に今更期待はしないけれど、問題は左派だ。僕が危惧するのは次のようなことだ。──民主党左派で気になるのは、医療や介護や教育や年金や、確かによくわかってるっぽい人たちが何人もいるのだけれど、護憲反戦というところでの存在感が薄いのだ。いわば、シングルイシュー左派、と言えるだろうか。もちろん、この人たちとて、戦争には反対だろうし、改憲には慎重だろう。けど、彼らの得意分野であるところの医療や年金やといった分野での政策とセットでならば、そういう論点では譲ってもよい、この人たちにとっては、その程度のものでしかないんじゃないか、と。「そんなことないよ」と言って欲しいのだけど、民主党右派が頓珍漢なことを言っているときに、民主党左派の人は、ちゃんと批判してる?僕が知らないだけならいいんだけど、鳩山とか、たまに言ってるような気もするけど、中堅以下の一番元気があっていい層の人たちが何かゆーてるのを見たことがない。

 最悪なのは、自民と民主党右派が改憲と海外派兵で翼賛して、社会保障面でのアメをちらつかせながら民主党左派を巻き込む。みたいな。それって国家社会主義とどう違うのん?みたいな。そういうことにならない?──だから、参議院選挙の自民敗北は、とりあえずはほっとするとしても、安心できる状況ではないのは当たり前としても、そもそもあれが何かの前進であったのかさえ分からない気がする。後で振り返って見ると、「あれが終わりの始まりだった」なんてことに、ならないだろうか。

 杞憂ならばいいんだけど。

※ ブクマコメントへのレスは「続きを読む」に追記。

id:udy:「人が住む場所に爆弾は降らせないけど自分の医療やら年金はボロボロ」との2択ならそっちを選ぶ私は多分頭がおかしいのであろう>「人が住む場所に爆弾降らせながら、自分の医療やら年金やらの心配する

 なんで「「人が住む場所に爆弾は降らせないけど自分の医療やら年金はボロボロ」との2択」になるのか。こうして、関係ないものの間に*2トレード・オフが捏造されていくわけだ。という意味で、いいサンプル。

*1:もちろん、「給油だけなら罪はない」とか言えるわけもない。

*2:少なくとも、その関係が確定していないものの間に。戦争減らすと、社会保障にまわす資源が増える可能性さえあるんだが。