モジモジ君のブログ。みたいな。

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丸激鼎談に違和感

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 「Arisanのノート」経由で小林+宮台+萱野の鼎談を見たのだけど、かなり違和感。宮台の歴史認識がアレなのは、最近あちこちで指摘されてるから、とりあえず置いとく(とりあえず、Apemanさんによる批判>「宮台真司、河野談話と南京事件について語る」)。箇条書きにすると、次のような感じ。

  • ナショナリズムの話をするときに、政治/文化共同体としての国家を区別せずに議論するのってアリ?(かなり広範に批判されているのは後者の意味での国家であって、前者の意味での国家を否定するのはアナキストくらい。そのアナキストだって、短期・中期的な議論においてはむしろ国家を前提するのであって、「今・ここでの国家廃絶」を主張する人など見たことない。どこかにはいるんだろうけど。)
  • 倫理と政治って対立項か?倫理を政治に代入するのも政治に倫理を代入するのもどっちもバカってことじゃないの?(そもそも、政治がやる「汚い仕事」って、それが「汚い」って、先に倫理について考えているからこそ言える話だろうに。)
  • 「政治は政治家に任せる」はいいけどさ、大衆が賢くなって政治に関わるのとエリートにモラルもたせてうまくやってもらうのって、どっちも同じくらい難しそうなんだけどね。(「大衆は愚かだ」と言う人に限って、「エリートは自分勝手だ」ということは都合よく忘れているようにしか見えない。)
  • 沖縄については……。また別にどこかで書こう。とりあえず、小熊英二『<日本人>の境界』の名前だけ挙げとく。