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日本尊厳死協会は一度頭を冷やして出直せ

※ 「日本尊厳死協会」で検索してきた方へ。このブログで、尊厳死について最近書かれた記事は「まとめ」に整理されています。そちらもどーぞご覧下さい。(07/03/28)

 ただALSの場合は、現時点で根本的な治療法がないため診断時点では不治としたが、末期についてはさまざまな見解があることから「患者自身が判断すべき問題」として定義を回避した。中止の条件については「自発呼吸がゼロと判明すれば人工呼吸器の取り外しが容認される」とした。

延命中止に判断基準 尊厳死協会試案 病態ごとに明示@中日新聞*1

 先日のシンポジウムで荒川副理事長は、「人工呼吸器をつけて生きるのは自然な生」、「つけた呼吸器をはずすことはありえない」と確かに明言したのだ。なのに、この記事はなんなのか。「自発呼吸がゼロと判明すれば人工呼吸器の取り外しが容認される」ってなんだよ。自然な生でも殺します、ってことか。いくらなんでも酷すぎる。

 人によって、日によって、とても大事なポイントで主張が曖昧だったりコロコロ変わったりする。人の生き死にに関わる法律を提案するにしては、あまりにいい加減なのではないか。率直に言って、日本尊厳死協会は社会に向けて何かを提案する状況にない。首尾一貫した主張ができるようになるまで、まずは協会内部での議論をやり直すべきだ。