モジモジ君のブログ。みたいな。

はてなダイアリーから引っ越してきました。

給食とか、公費でやれよ

 http://d.hatena.ne.jp/terracao/20061001/1159715025

 教育費は無償化は前提。とすれば、学校行ってる間の生活も支えなければ学校に行けないのだから、給食費も教育費と含めて無償化に、というのは決して変な話ではない。実際、日本以外の先進国で「奨学金」と言えば、学費の他に学業に専念するための生活費も含めて考えるのが当然だろう。・・・というような話とは全然別のこととして、お金集めるだけで手間隙(つまりお金)がかかるのに、なんでチマチマチマチマ用途別にばらばらで集めるんだろうか。生活保護給食費を支給」とか、給付に一手間、給食費の徴収で一手間、あまりのバカバカしさに泣けてくる。
 挙句、「学校側の再三の説得」ってのも、当然勤務時間に行くわけだよね。あるいは、サービス残業?どちらにしてもヒドイ話だ。「教員がポケットマネーで負担」というのは、一体、なんなんだ。給食費徴収のノルマみたいな形になってて、徴収が進まないとなんとなく肩身狭くなって、徴収者責任で負担させられるような空気にでもなっているのか。こういう超法規的な責任の負い方を、現場の管理者=校長や教頭は認めているのか。認めているとすれば、それはそれで問題ありすぎだと思うが。


 なんで税金でやらないのか。その分は増税すればいい。給食費徴収業務から現場の教員たちが解放され、それだけでも労働条件は改善されるだろう。一人の増員もせずに。とすれば、元々徴収コストが高すぎるのであるから、差引ではたいした増税にもならない。なんでそうしないかと考えてみると、結局、どれほど徴収コストが高くつこうとも数少ない独自財源の一つだから手放したくない、という文部科学省誰かの意向でもあるのだろうか。(追記:考えたら、給食費地方自治体に直接入るんだから文科省は関係ないなぁ、濡れ衣でした。)
 こういう玉突き的なバカバカしい事態は、何も給食に限った話ではない。基礎年金の保険料も、医療保険も、NHKの受信料も、全部そう。金を集めるだけのために、一体いくらかかると思っているのやら。

追記

 「生活保護世帯は給食費分上乗せが出てるんだから、払って当然」って話がterracaoさんへのブクマコメントあたりでも出てるんだけど、そんなに単純な話でもない。そもそも生活保護の水準自体とてもそれで生活が成り立つわけはないほど低いのだし、そこに月3000円、4000円の上乗せがあったとしても元々足りない生活費の足しになりがちなのは普通に想像できる。そして、それを責める気には、とりあえず僕はならん。