モジモジ君のブログ。みたいな。

はてなダイアリーから引っ越してきました。

共謀罪

 取り上げるべき事柄が多くて全然手がまわらない。共謀罪についてはとりあえず保坂展人氏のブログをチェックしつつ、後はブクマを巡るくらいなことしかできていないが、しかし、ヒドイ法案だこと。なんでこんなものに賛成できる人がいるのか、まったく理解できない。


 誰が一般市民で誰が犯罪集団かがアプリオリに決まっているわけではない。それは誰かが決める。だから、ですぺらさんが言うように、権限をもった人間がしょっぴきたい相手を犯罪集団であるとどんどんでっちあげていくことになる。


 そんなわけがない、と言うだろうか。手口は簡単なものだ。密告推奨、後は自白で、事実は後から構築できる。そもそも今でさえ代用監獄をはじめとして、およそ文明国とはいいがたい刑事手続きが認められている国だ。


 こんなSFチックな話は頭から信用できない、と言うだろうか?ならば、現役刑事による話を聞いてみればいい

 「警察は『あんなに苦労して法案を通したのに、全然、共謀罪の摘発件数が上がらないじゃないか』との非難を恐れて、数字を上げるのに必死になる。そのために、住民団体を犯罪者集団に仕立て上げていくだろう。刑事警察は、プライドにかけて共謀罪を使わないと思うが、公安は別件逮捕に使うだろう」

<デスクメモ> 「ハム(公安)は法律なら軽犯(罪法)から始まって何でも使うから、共謀罪は使い勝手のいい道具になるんじゃないの」。生活安全部畑が長かった元刑事の言だ。問題は道具の使い方だ。ビラ配りで逮捕、長期留置なんて乱暴な摘発も目立つが、“ノルマ”のために逮捕されたらたまらない。まさかねぇ…。 (透)


 共謀罪先進国のロシア、およびその占領下におかれているチェチェンについて

議会は与党一色。テロが起これば現場を爆撃してもいいという「テロ取り締まり法」も成立した。言論の取締りを目的にした「市民密告法」も可決され、「メディア(規制)法」も審議が進んでいる。

チェチェン人が3人寄ると、1人はスパイ−−極端に言うと、いまはそんな状況らしい。産業が壊滅しているチェチェンでは、失業率もかなり高い。貧すれば鈍するということと、いつ掃討作戦で家族がロシア軍や民兵に拉致されるかわからないために、金や便宜を求めて情報屋におちていく人は多い。


 まだまだ全然紹介しきれない。けど、まともな知性がある人間ならば、これ以上の情報がなければ判断できない話だとも思わない。これで十分だろう。

 漫画に出てくるような全体主義国家は、なんというか、どこか幼稚さが抜けなくて、こんなのに騙されて政権渡すようなバカな社会がありえるのかよ、全然リアルじゃないなぁと感じたものだ。かつては。しかし、現実に迫ってくる全体主義国家が漫画以上の稚拙さを隠しもしないで迫ってくるのを見ると、創作の世界の市民の方がよほど賢く、創作の世界の全体主義国家の方がよほど慎重で狡猾だったのだなと、半ばあきれ返ってしまう。