モジモジ君のブログ。みたいな。

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現代の女工哀史

 id:paroさんからのタレコミ。paroさんが言うように、劣悪な労働条件を前提に経営を成り立たせている診療所があり、このような診療所を前提にして日本の医療政策も組み立てられている。管轄省庁はこんなこと百も承知で、追求すれば「まともな労働条件にしたら、医療費高騰しますよ」と来るのだろう。医療費が高騰するならすればいいと思う。増税すればいい。それが痛いなら、本気であの政府をまともにするように、一人一人が政治を担えばいい。それが嫌だから、政治参加しないことのコストとして増税を負うことになるのだから。少なくとも、どっちがいいかは自由に決められる。で、どう考えても、貧困ゆえに選択肢のないこの女の子に負わせるという理屈だけは成り立たん。

 村田教諭の教え子の女子生徒(19)は03年9月、生活が困窮した親元で暮らせなくなり、17歳で岩手県から単身上京。看護師資格を取るまで面倒をみてくれるという都内の診療所で、看護師見習として住み込みで働いた。04年1月、2年生として同校に転入。村田教諭が個人面談をしたところ、女子生徒が休日なしの1日最長14時間勤務で、月給は5万円しかなく、さらに7年間辞めない条件を課されていることなどが発覚した。

 生徒は過重勤務で食事もろくに取れず、転入から半年で約10キロもやせた。村田教諭は「補習」などの名目で帰宅時間を遅らせるなどの対策を取った。だが生徒の「看護師の仕事ができるならば」という思いもあり、1年以上この状態が続いた。

 しかし、診療所で院長の家族から暴力を振るわれたことなどから、生徒は05年8月、村田教諭とともに労働基準監督署に訴えた。その前後から休暇などは保障されるようになったが、今月に入り、診療所を辞めるよう言われ、生徒は現在故郷に戻っている。
「教研集会:「おしん」? 1日14時間労働で月給5万円」@毎日インタラクティヴ