モジモジ君のブログ。みたいな。

はてなダイアリーから引っ越してきました。

フィリピン・トヨタ問題

フィリピントヨタ労組を、フィリピン政府とフィリピントヨタが結託して潰しにかかってる、という状況のようです。詳細は、「続きを読む」へ。
抗議は、「フィリピントヨタの不当労働行為に対する抗議文送信」から簡単に送れるようです。

2月13日付TMPCWAからの要請文

(翻訳した人、Good Job!!)

TMPCWAの支援者そして友人の皆さん
TMPCWAの支援を続けてくださっている方々へ、TMPCWAより温かく戦闘的なご挨拶をさせて頂きます。


私たちTMPCWAの闘争に関して、この間6ヶ月以上も最新情報をお送りできなかったことをお詫びします。新たに予定された承認選挙に対し、我々は国際的組織からの広い支援を頂きながら集中的キャンペーンを行いました。その圧力により、トヨタ経営陣はTMPCWAとの交渉の席につかざるを得なくなり、昨年の8月以降、日本において数回にわたり交渉の会合が開かれてきました。
会社側は、この交渉の実施を他に漏らさないよう、特にTMPCWAの海外の支援者に漏らさないよう要請をしてきました。我々は、TMPCWAは誠実であり、会社側との交渉にいつでも応じる準備があることを示すために、その要請に従わざるを得ませんでした。


2005年12月12日に行われた交渉時、我々は会社側に対し233人の不当に解雇された従業員の復職問題を解決するよう要求し、次回の交渉時に具体的な返答を出すことを強く求めました。

そして2005年12月17日、労働雇用省長官が承認選挙を実施する決定を下したのです。労働雇用省は続いて、強行的に2006年2月1日に審理を実施し、その際に2月16日の承認選挙実施を決定しました。会社側がTMPCWAとの交渉の席についたのはその(承認選挙実施決定)後でした。

いくつかの国際的組織も同席して2月3日に行われたその会合の際、会社側から2件の提案が行われました。1つめは追加の支払い(バックペイ)による補償金と研修プログラムの提供について、もう一つは、自動車工としての研修の提供と、解雇者に対し会社が ディーラーや販売店、海外で働けるよう新しい職を準備する、というものでした。

更に2月4日の会社側との交渉の際には、TMPCの前社長、田畑延明氏が前回我々が提案した復職についての話しはせず、代わりに「パッケージ補償」の話を持ち出しました。その補償には、解雇されたTMPCWAの組合員が自動車工になれるよう6ヶ月の研修を受けられるとする一方で、まずその研修を受けるための試験に合格しなければならない、としています。研修費用は会社側が負担するとしています。

しかし、これらの提案の効力を発揮させるためには、不当に解雇されたTMPCWAの組合員が、まず自分達の解雇は正当であることを認め受け入れるという合意書にサインをしなければならないというのです。田畑元社長は、これがTMPCWAが受け入れられる最後の交渉のチャンスだとし、会社側はこの提案を決して取り下げないことを強く主張しました。

その提案は、ILOによる勧告からははるかに遠い内容です。我々の組合員はその提案に非常に不満で失望をかくせないでおり、全員が一致団結して闘争を続ける覚悟を決めています。そして会社側がその立場を押し通す限り、我々は交渉を続けないことで合意しています。我々が要求しているのは復職なのです。国で決められた法律を犯してはいないのです。我々は、会社側はTMPCWAと誠意を持って交渉を行っておらずばかにしていると告げました。我々は、会社側は、我々の組織とその行動を鎮めるためにこの交渉を利用したのだと感じています。


会社側は我々との交渉を続ける一方で、自分達が後押しし組織した組合、TMPCLOを通してTMPCWAを崩壊させるという手を実行に移してきました。彼らは労働雇用省と共謀し、承認選挙の早急な実施を求めてきたのです。
2月6日、TMPCWAは労働雇用省(労働雇用省首都圏管轄事務所)前において抗議行動を行いました。調停仲裁官シモネッテ・カラボカルと審理官ロウルデス・チン双方による不当な覚書に抗議するためです。その労働雇用省の役人2人は、トヨタ経営陣の影響により、2月1日に開かれた事前選挙会議において承認選挙の日程、規則、仕組み、そして投票者のリストに及ぶまで全てを早急に決定したのです。

承認選挙は2月16日と予定されました。我々の高裁での訴訟(一時差止命令に関する再考慮を求める申し立て)の判決を待つべく、その事前選挙会議を延長するよう我々が求めたにも関わらずです。労働雇用省の調停仲裁官と審理官は、233人の不当に解雇された組合員をチャレンジ票(投票無資格者票)と決める一方で、レベル5から8の従業員(最高裁判決によると管理職レベル)に一般従業員として投票することを許可しました。

我々の2月6日の実力的な抗議行動の間、労働雇用省の首都圏部長リカルド・マルティネスは、組合の執行委員が彼の事務所に入り話をする許可を与えてくれました。その話し合いにおいて、我々はこの不当で強行的な調停仲裁官の決定を訂正するよう求め、新たに事前選挙会議の審理を行うよう要求しました。彼は必要な行動をとるとだけ言いました。この日の抗議行動によって、トヨタ工場での投票者リストの提示には遅れが生じました。


2月8日朝、我々は調停仲裁官カラボカルの判決の変更を確認し、部長に会うために再び労働雇用省首都圏部の事務所に戻りました。しかしこの時は誰一人として我々を受け入れず、事務所スタッフによると、職員らは誰もこのトヨタの論議にかかわりたくないと言っていることが判明しました。結局調停仲裁官カラボカルからの新しい文書(覚書)を彼女のスタッフを通して我々が手にしたのは午後になってからでした。彼女は自身の立場を変えていました。彼女は、解雇された組合員らが合法的に投票することを許可し、レベル5−8の投票者をチャレンジ票(投票無資格者票)と指定しました。これらの変更を我々は自分達の実力的な行動の成果であると捉えました。

しかしその次の日、調停仲裁官カラボカルは、突然自身の命令を改変し、TMPCWAの解雇者は投票を許可される、但しその票は区別され、最高裁で係争中となっている訴訟が終了してから票として数えられる、としたのです。これは明らかに不条理な言動です。トヨタがなんらかの関与をしていると我々は考えています。

トヨタ工場内では、会社の役員らがTMPCLOを率い、監督職組合アンヘル・ディマランタ、経営陣の代理人フランシスコ・メロ、および数名のマネジャーや部長などが我々の組合員を侮辱し、心理戦争を挑み、TMPCWAの組合員でない者たちをTMPCLOに投票するよう仕掛けています。彼らはトヨタが持つ全ての時間と資源をTMPCLOのためのキャンペーンに費やしているのです。しかし工場内にいる、我々の組合のリーダーと組合員達は団結し、TMPCWAのみがトヨタの一般従業員のなかで唯一、全ての従業員の利益のために闘う本当の組合であるとの立場を強固にしています。

我々は現在、トヨタ、TMPCLO、TMPCSU、そしてそれらのスパイら(agent)に対する大規模抗議行動の真っ只中におり、全ての従業員と事務員一
人一人に、団結しTMPCWAへ投票を行うようとの声を届けるために努力しています。

2月10日、我々は労働雇用省首都圏部事務所前において再び抗議のピケを張り、承認選挙実施の中止を要求しました。法によれば、TMPCWAが承認され存在する組合であるべきなのです。しかし労働雇用省の地域所長、調停仲裁官らの指揮官、そして審理官のロウルデス・チンらは、我々から身を隠し、TMPCWAの論議に関わろうとする者はおらず、この件を扱う職員が当座にはいないと告げたのです。


我々はTMPCWAを支援してくださっている国内、国外の個人の方々、団体の方々全てに呼びかけます。我々のトヨタに対する不屈の闘争をぜひ支援してください。

労働雇用省、フィリピントヨタ、そして日本のトヨタ自動車に対し、抗議の手紙を送ってください。そして彼らがTMPCWAに対し行っている、卑劣な行動の数々を暴き、非難し、抗議してください。

また我々は、2月16日の承認選挙においてTMPCWAへの投票を呼びかける旨の支持声明を一般従業員に対し、送っていただけるよう皆さんに求めたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

労働者階級万歳!
ED G. CUBELO
President - TMPCWA
February 13, 2006