モジモジ君のブログ。みたいな。

はてなダイアリーから引っ越してきました。

bewaadさんへの応答

まだ23日ですが、24日のエントリを使います。

非正当の法の存在と正当の法の不在について@bewaad.com
http://bewaad.com/20050122.html#p02


まず、誤解が生じないように申し添えますと、正当な目的が正統な手続きを無視する理由になるという見解を僕は持っていないし、かつ女性国際戦犯法廷の適正手続は十分確保されている、というのが僕の見解です。bewaadさんが「ネット認証の問題とパラレルなもの」として述べておられることから推察するに、この点は誤解されていると思います。重ねて言いますが、僕は目的が手段を正当化する、と述べてはいません。そして実際にbewaad氏の述べる次の一文について、僕は反対しませんしね。*1

存在する法は少なくとも存在すること自体により正当性は推定されるべきですし、ある法が不在であればそれは正当でないことが推定されるべきだ(厳密にはここでいう法とは成文法に限りますが)

*1:強いて言えば「成文法に限る」という限定について、法律条文の解釈が問題になる際に裁判所が用いる合理的推論、推論に用いられる法律の主旨についての情報および過去の推論によって成立した判例を含むということなら(これは妥当な拡張だと思うけど)、問題ないかと思います。また、その理由が「存在を可能とするためのコストに見合う何らかの働きがなされたからである」というところに求められるとは思いません。別のところにあると思うのですが、そこはとりあえず緊急に判断の必要な論点ではなさそうなので深めません。