『新しい金融論 信用と情報の経済学』他
というわけでをさっそく買ってきました。とりあえず第一部を素読。「新しい」とか言われても、とりあえず古い方を知らないものですからどうしたもんかな、と思ってたのだけど、まったく分からないのは第1章「現在の金融論についての考察」のみみたい。第2章以降は、まったく新しい理論だけに直感的な話からスタートしてるから、コツコツ読めば読めとおせそうな気がします。
稲葉振一郎さんとこからトラバされて、物凄い数の人が来ておるのですが・・・ヨイショ以外お見せするものがないってのが辛いところ。(汗
2004/12/15追記
とりあえず、何をやるにせよ、デフレ脱出が最優先、つまり調整インフレは欠かせない。それに加えて社会保障や金融の構造改革をやることに意味はあるかもしれないけど、調整インフレの代わりにはならない。かつ、調整インフレで不況のどん底を抜け出せば、構造改革の選択肢も増えるし、効果も増す。
たぶん、こんなところでいいのかな。しかし、話がうますぎる。今年の6月の年金法改正は収支の試算がいい加減だとボロクソ言われてたけど、不況さえ克服できるんなら案外あの程度でも帳尻は合うのかもしれない。今、調整インフレ策を実施するかどうかの国民投票がもしあれば、賛成に一票いれるのは間違いない。*1
個人的にはかなり気が済んではいるのだけど、ちゃんと腑に落ちるまでやっておきたい。小野善康、スティグリッツ、クルーグマンの2本の論文など、調整インフレを正当化するモデルはそれぞれ違うから(全部同じ結論を導けるってのがスゴイけど)、それらの違いをきちんと理解したい。
*1:今日、学生を二人ほどリフレ派にしてきた。われながらミーハーっつーかなんつーか・・・。