モジモジ君のブログ。みたいな。

はてなダイアリーから引っ越してきました。

アメリカ大統領選挙

 結果は米ヤフーの特設ページで。ケリーも敗北を認めたようです。

 ある意味で、民主党がケリー以上の候補者を持てなかったということが、この結末のすべての始まりだったと思います。民主党大会ですら、所詮はアメリカ中心主義でしかない候補者を指名したということは、比較的まともだと言われる民主党支持者においてすら、その視野の中にアメリカ以外の世界に住む人々は入っていなかったということです。そうした彼らが選ぶリーダーが、誰よりもアメリカの利益を考え、そしてそれしか考えない人物を大統領に選んだのは必然かもしれません*1

 それでも僕は絶望しないでしょう。それは、未来に希望を見出そうとする前向きな姿勢ゆえに、ではありません。自己中心的な粗暴な人々が作り出すこの世界のうねりが、とりあえず僕の目の前にはまだ現われていないからです。まだ一定の余裕があるから絶望しないことが可能なのです。逆に言えば、既に自らの住む世界を破壊されつつある人達はおそらくは絶望せざるを得ないでしょう。正義が自分たちを救うにはもう間に合わない。その宣告を受け止めながら、人は絶望せずにいられるのでしょうか。きっとそこに絶望は存在することでしょう。しかし、その中を生きることの過酷さを、僕は想像すら出来ません。そのような場所から離れて生きているからこそ、僕は絶望しないだけなのです。

*1:でも、こんな指摘もあります。http://d.hatena.ne.jp/takapapa/20041104。公正でないのなら、それはまた別の話。