モジモジ君のブログ。みたいな。

はてなダイアリーから引っ越してきました。

日本人、また拉致される

報道によると、人質になった人がアレな人っぽいので、いろいろまた叩かれてる。(報道されている内容から察するに)目的のなさといい、行動の迂闊さといい、今までの人質と比べてもずっと同情しにくいようにも見える。フラフラと、ノコノコとイラクに出かけて、当然注意すべきことを注意せずに、当然とも言える形で拉致された。ように見える。少なくとも報道やらなにやらをざっと見る限り。*1

まず第一に。イラクにいる自衛隊は、まったく現地の役に立っていない。自衛隊は給水活動という形で現地への貢献をしているらしいが、その実態は次のリンク先にかかれている通り。→ http://d.hatena.ne.jp/claw/20041024

まとめると、次のようになる。

  • 自衛隊の支援はユニセフに負けている。(▼【自衛隊派遣は「ムダな公共事業」@CL.A.W.)
  • サマワでは水は不足しておらず、しかも自衛隊の水供給コストはミネラルウォーターを買うより安い。(▼橋田信介のババボボ日記(故人) 2003年の取材記録)
  • フランスのNGOが自衛隊より遥かに安い費用で遥かに多くの給水を行う。(▼仏NGO給水自衛隊の8倍 サマワ近辺 費用わずか1000分の1 来月にも開始)

第二に。だとすれば、既に派遣の意義が失われている自衛隊のために、私たち日本人はイラクを目的もなくフラフラとする自由を侵害されていることになる。つかまった人質より、なんで自衛隊がそこにいるの?ということが問題にされなければならない。自衛隊がやっている仕事が、その本来の目的にそって有意義な成果をあげているなら、人質の彼の迂闊さは責められるべきかもしれん。しかし、既にその前提はないし(てゆーか、最初からない)。

それにしても、あの青年なんかよりよっぽど迂闊ですよ。小泉は。証拠もない判断違いの武力行使に諸手をあげて賛成した迂闊さに比肩しうるものは、証拠もない判断違いの武力行使を実行した迂闊さくらいでしょう。僕は(あえて)人道的見地には立たないけれど、それでも今回の人質になった青年を責める気にはなれないです。

http://reishiva.exblog.jp/733543/にトラバさせていただきました。)

(29日16時頃に、真ん中あたりを割とたくさん書き直しました。)

*1:ただし、この報道自体がゆがんでる可能性、人質の殺害を見越したネガティブ・キャンペーンである可能性はあると思います。思いますが、あえて報道に乗っかって、それでも言えることは言っておこうと思います。